手を感じる

結婚して長野に引っ越した友だちに、小包を送った。

結婚式の写真と、お祝いのプレゼント。
そして手紙。

今朝、メールで返事が来た。
「たったいま、小包が届いたよ!
私を思って選んでくれたことが伝わってきて、号泣しました。
手紙も、言葉以上に思いが伝わってくる。」

私もメールを見て、思わず涙ぐんでしまった。
うれしいなあ。
通じるって、こんなにも感動することなのか。


そして当たり前のことに気づいた。
職人や芸術家の作ったものだけじゃなくて、
小包や手紙も、手仕事なんだな。
小包をつつむとき、その人を思って贈り物を選んだ気持ちや
喜ぶ顔を想像してるときのドキドキも
いっしょに包んで送ってるんだ。


手紙を書いたのは久しぶりだった。
メールと違ってかんたんに書き直しできないから
緊張する。
言葉を選んで、漢字を間違えないようにして、
きれいな字を心掛けて。
どうすればちゃんと伝わるのかよく考えてから書き出すから、
緊張感のある文になる。
メールでは感じられないそういうことがつまってるから
もらうとうれしいんだな。


手。
その手から溶かしこまれる気みたいなもの。
そういうものがとても気になっている。


友だちが遠くに引っ越してしまうのはさびしいと思っていたけれど、
こんなことを感じる機会を与えられるのだから
離れたところに好きな人がいるのはいいことだな、と思えた。

しふぉん、ありがとう。

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