Lily of the valley bakery のベーグル。
このベーグルに出会ったのは、青山のfarmer's marketに行くようになった去年の夏のことだった。
farmer's marketのTwitterをフォローしていたら、ある日Retweetが流れてきた。
それはこのお店の出店情報で、オーナーのジーナさんの写真がとてもきれいで、リンクでとんだお店のHPもとてもいい感じだった。
たったそれだけのことで、次の週のマーケットで立ち寄ってみたのだった。
いざ買ってみたところ、市販の濃い味のパンに慣れていた私には、最初は正直なところ
ちょっと物足りない感じがあった。
でも、私の体はその時、ちゃんといいものを記憶していたらしい。
あるとき会社の行きがけにどうしても体調が悪くなり、
電車の中で家に引き返すか迷っていた。
そんなとき、ふと考えが浮かんだ。
あのお店に行こう。
北海道産小麦100%、自家製天然酵母、オーガニックの野菜やナッツ、フルーツ入り。
こういうこだわりを「疲れてしまう」と感じる人もいると思う。
私も毎日完全にオーガニックな食事をしているわけではない。
でも、体は求めているものに正直だった。
気づいたら会社に午前半休の連絡を入れ、代々木上原の駅に立っていた。
キャラウェイシードとシナモンを練り込んだベーグルに、
クリームチーズ、サンドライトマト、パプリカやオリーブをふんだんに挟んだベーグルサンド。
食べたとたん、なんだか体の中からむくむくっとエネルギーが湧いてきた。
きれいな泉が、体の中に湧いてくるような感じ。
ピュアな素材で作られた、ほんとうにピュアなベーグル。
私はジーナさんがベーグルを焼いているところを見たことはないけれど、
粉をこねるときの眼差しや手の力の感じ、
そしてもっと奥深く、食べる人の魂を癒そうとする思いみたいなものを
このベーグルを食べていると感じ取れるような気がする。
こんなふうに人の記憶に残る食べものが作れるって、なんてすごいことなんだろう、と思う。
どんなに人の表面意識では忘れていても、体はちゃんと覚えていて、そこに連れて行く。
私も自分の好きなことで、そんな仕事がしたいと思う。
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