ささたくやさんのライブとTABI食堂のイベントに行った。

ライブは最初にディジュリドウ、つぎにカリンバ、そしてホーミー。

ディジュリドウはアガベの茎から作った楽器。
声が長い筒の中で響いて太い音になって出てくる。
たくやさんが声で刻むリズムはいのちの躍動のようで、
体の芯にズンと響いてきた。
複雑で、ときに悲しげで、生きていくことそのものみたいな音楽。
だんだんと眠気がやってきた。

続くカリンバの音色が、私には本当に心地よかった。
「親指ピアノ」とも言われる、両手のひらに収まるくらいの楽器なのに
とてもカラフルな音がする。
それは風や波や、木々の声と同調するようなとても優しい音色だった。
もしも空気に音がついていたら、こんな音楽を奏でるんじゃないだろうか。
たくやさんの声もほんとうに心地よかった。
ことばになる前の、もっと原始的な声。
後で聞いたら「気持ちよくなってくると声が出る」と言っていたけれど、
本当にそんなふうに自然に発せられた音。
カリンバの音色に重なって、優しい波動があたりに満ちていた。
人の声ってすごいなあ。

ホーミーはTVで一度聞いたことはあったけど、生で聞く方が断然迫力があった。
力強い低い声のあと、そこに倍音が響いてくる。
お祭りの笛みたいな軽やかな倍音で、聞いているとそこに「乗る」ような感じがして、
ふしぎな感覚になった。


開け放たれた窓の外、風が草や木の葉を撫でていくのとまったく違和感なく
その音楽は自然と完全に調和していた。
つながっているような、感覚。
人間も自然の「一部」で、その環のなかで生きているということを
体をとおして味わったようだった。
きっとそれは、たくやさんがそういうふうに生きているからなんだろう。

だれかを悪く言ったり、多くとったり、前に出ようと思ったり。
そういうことがどうでもいい、遠いことに思える。
自然の中で調和して生きるということの幸福感が、そこに満ち満ちていた。

穏やかな感覚を抱いて、今夜は眠ろう。




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